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歯周病が糖尿病を悪化させる?SPTの効果と必要性

歯周病と糖尿病には深い関係があることをご存じですか?歯周病が進行すると、血糖値のコントロールが難しくなり、糖尿病が悪化するリスクが高まることが分かっています。
ここでは、歯周病治療のSPTではどんなことを行うのか、その効果や糖尿病患者の方にとってなぜ必要なのかを分かりやすく解説します。

歯周病治療のSPTとは

SPTとは「サポーティブペリオドンタルセラピー」の略称で、歯周病の治療で一度安定した状態を保つために定期的に行うケアのことです。このケアでは、歯に付いた汚れや歯石を取り除き、歯の表面を滑らかにして綺麗に保つ処置を行います。歯周病は再発しやすい病気なので、SPTを続けることで病気の進行を防ぎ、健康な状態を維持することができます。

歯周病治療のSPTではどんなことを行う?

治療を受ける女性

歯周病の検査で病状が安定していると診断された場合に、SPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)という定期的なケアを行います。内容としては、歯科衛生士がプラークを取り除くケアや、スケーリング・ルートプレーニングと呼ばれる歯の表面をきれいにする処置を行います。
当院では、2~3か月に一度を目安にSPTを行っています。患者さんの歯ぐきの状態に合わせて適切な頻度をご提案します。

歯周病治療のSPTの効果について

SPTを定期的に受けることで、次のような効果が期待できます。

歯周病の再発防止

歯周病イメージ

SPTでは、歯と歯茎の状態を定期的にチェックし、問題があれば早めに対処します。さらに、歯石や汚れをしっかり取り除くことで、歯周病が再発するのを防ぎます。これにより、治療後の健康な歯茎の状態を長く保つことができます。

歯を失うリスクの軽減

歯科衛生士と患者

歯周病が進行すると歯を支える骨が弱くなり、最悪の場合、歯を失ってしまいます。SPTを続けることで、歯周病の進行を止め、歯を失う危険を大幅に減らすことができます。丈夫な歯が保てれば、食事もしっかり楽しめます。

全身の健康を守る

笑顔で歩いている人

歯周病が悪化すると、口の中だけでなく体全体に影響を与えることがあります。例えば、糖尿病が悪化したり、心臓や血管の病気のリスクが高まったりすることが分かっています。SPTを定期的に受けることで、これらのリスクを減らし、全身の健康を守ることにつながります。

SPTは、歯の健康だけでなく全身の健康を守るためにも重要なケアです。定期的なケアを続けることで、健康な生活を長く維持することができます。

糖尿病患者にSPTがなぜ必要なのか

血糖測定している人

糖尿病と歯周病には深い関係があります。糖尿病の方は歯周病にかかりやすく、また一度かかると治りにくい傾向があります。さらに、歯周病が進行すると口の中の炎症が全身に広がり、それが原因で血糖値のコントロールがより難しくなることが分かっています。このような悪循環を防ぐために、SPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)がとても重要です。

血糖値の安定化

歯周病が原因で体内に炎症が起こると、それが血糖値を乱す一因になります。SPTでは歯周病の炎症を抑えることで、この影響を減らし、血糖値を安定させる効果が期待できます。安定した血糖値は、糖尿病の進行を防ぎ、健康を保つために欠かせません。

糖尿病合併症の予防

糖尿病が進むと、心臓病や腎臓病、視力の低下など、さまざまな合併症が発生するリスクが高まります。歯周病の適切なケアを続けることで、口腔内から全身に広がる炎症を防ぎ、これらの合併症を予防する効果が期待できます。SPTは、糖尿病患者が全身の健康を守るための大切な一歩です。

糖尿病をお持ちの方には、SPTを定期的に受けることで口腔内と全身の健康を維持し、安心して日々を過ごしていただけるようになります。

静岡市駿河区で歯周病治療をお考えなら【藤本歯科医院】へ

当院では、歯周病治療からSPT(サポーティブペリオドンタルセラピー)まで、患者さん一人ひとりに合わせた丁寧なケアを行っています。特に糖尿病患者の歯周病治療に力を入れており、糖尿病科と連携しながら治療のタイミングを調整し、血糖値管理をサポートしています。
歯科と糖尿病科が協力することで、糖尿病と歯周病の悪循環を防ぎ、全身の健康を守るトータルケアを提供しています。糖尿病が気になる方も安心して通院いただけます。
静岡市駿河区で歯周病治療をお考えの方は【藤本歯科医院】にご相談ください。歯と全身の健康を守るお手伝いをいたします。

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