コラム一覧

歯周病とHbA1c(ヘモグロビンA1c)の関係性

糖尿病と歯周病には深い関係があり、歯周病を治療することで血糖値のコントロールが改善することが期待できます。ここでは、HbA1cと歯周病の関係や、当院での糖尿病対策についてご紹介します。

HbA1c(ヘモグロビンA1c)って何?

ヘモグロビンの数値


HbA1c(ヘモグロビンA1c)は、過去1~2ヶ月間の平均的な血糖値を示す数値です。この数値は、糖尿病の診断や治療計画において非常に重要な指標となります。糖尿病の患者さんは、HbA1cの数値をもとに、食事や運動が血糖値に与える影響を確認し、それに応じて治療方針を決めることが多くあります。正常な範囲はだいたい4.6%~6.0%で、6.5%を超えると糖尿病と診断されることがあります。

HbA1cが高いとどうなる?

困ってる女性

血糖値が高い状態が長期間続くと、全身の細胞や組織に大きな負担がかかります。特に、血管や神経に影響を与えて動脈硬化や心臓病、脳卒中といった重大な疾患のリスクが増加し、腎臓機能の低下や視力障害、手足のしびれといった糖尿病神経障害を引き起こす可能性も高まります。

さらに、血糖値が高い状態だと免疫力が低下し、感染症に対抗する力が弱まって、歯周病のリスクが増えます。糖尿病患者に多く見られる歯周病は、炎症が進行しやすく、歯茎の腫れや出血が頻繁に起こり、最終的には歯を支える骨まで影響が及ぶこともあります。歯周病が進行すれば、歯が抜けることも珍しくありません。

歯周病治療で血糖値のコントロールができます

血糖測定器と患者の手

歯周病の治療は糖尿病の治療と深く関連しています。適切な歯周病治療を行うことで、血糖値のコントロールが改善されることがわかっています。研究では、歯周病治療によって炎症が減少し、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きが改善されるため、血糖値が下がる可能性があるとされています。

これは、歯周病が全身に炎症を引き起こし、その影響でインスリンの効き目が悪くなるためと考えられています歯周病の治療は、口腔内の健康を守るだけでなく、糖尿病の症状や血糖値を管理する上でも非常に重要です。適切に管理することで、糖尿病による合併症のリスクを減らし、全身の健康状態を改善することが期待できます。

当院は歯科的糖尿病対策を行っています!

カウンセリング風景

糖尿病の方は、歯周病が進行しやすい傾向があるため、定期的なチェックと早期の治療がとても大切です。当院では、糖尿病患者さんの歯周病治療に特に力を入れており、糖尿病科とも密接に連携し、患者さん一人ひとりの血糖値管理をサポートしています。

治療は糖尿病科の先生と相談しながら進め、患者さんの状態に応じて最適なタイミングで歯周病の治療を行っていきます。歯科と糖尿病科が協力することで、糖尿病と歯周病の悪循環を防ぎ、全身の健康を守るトータルケアを提供していますので、なにか気になることがございましたら静岡市駿河区にある歯医者【藤本歯科医院】へお気軽にご相談ください。

藤本歯科医院の歯周病ページはこちら

藤本歯科医院の歯科的糖尿病対策方法のページはこちら

関連記事